Y先生のサイトで参考にしたい記事があったなぁって探していて、見つけました。

きっと、この言葉が響くのは今ではなく、もっと後ではないかと思い、ここに残しておきます。

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千住博 『絵を描く悦び』

展覧会に落選したり、大学院に不合格になったり、皆、
いろいろそれはあるものです。私も何回も落選した経験
があり、大学(注:東京芸大)も二浪してやっと合格し
ました。そのときに、格好悪いとでも思うのでしょうか
、さも私にはもっと大切なことがある、と言いたげに逃
げてしまう。そのような人を実に大勢見てきました。・
・・
しかし私のことを考えてみると、私には他になかったの
です。他には何もできなかった。生きていく支えが絵し
かなかったのです。絵がなかったら、どのような人生を
歩んでいたかなど想像もできないのです。私には絵しか
なかった。そしてこの「絵しかなかった」という気持ち
の人だけが命がけで喰いついた結果が美術の歴史です。