多重比較

かなり奥深そう。これまで頻繁に用いられてきた方法の多くで問題点があるらしい。

  • 多重比較の中で良く用いられてきたもの…ボンフェローニ(Bonferroni)の方法、シェフェ(Scheffe)の方法、ダンカン(Duncan)の方法、チューキー(Tukey)のHSD、ダネット(Dunnett)の方法、ウィリアムズ(Williams)の方法など。ただし、ダンカンの方法は数学的に間違っているので使用禁止
  • 上記の方法は使用するのに条件が必要であり、チューキーのHSDが最も無難なようだ。ただし、条件を満たせさえすれば高い検出力を発揮する方法もあり(詳しくは中澤著「Rによる統計解析」p107〜)
  • チューキーの方法に対し、シェフェの方法は各水準の繰り返し数が異なる時にでも適用可能(チューキーの改良版では異なっていてもOKらしい)(石村著「分散分析のはなし」)。
  • シェフェの方法は任意の線形対比の検定を行うことができる(さっぱり意味が分からん)(石村著「分散分析のはなし」)
  • 現在では、かなり広い用途を持ち、ノンパラメトリックな分析にも適応可能なホルム(Holm)の方法(ボンフェローニの方法を改良して開発された方法)が第一に考慮されるべきである(中澤著「Rによる統計解析」p107〜)その上で、ペリ(Peritz)の方法やダネットの逐次棄却型検定も考慮すれば良いとのこと。