生物多様性の重要性か...生態学を学ぶオイラにとって、とってもとっても重要なテーマである。なぜ、重要なのか?なぜ守る必要があるのか?懇親会でも話題に上っていましたが、とても興味深い話を聞くことができました。いや〜、学習学習。
漠然とした感覚を持っていたが、レア種ってのはやっぱり生態系の機能にとってそれほど重要ではない。これはN静さんやオイラの指導教官もおっしゃっておりました。うんうん、なるほど、やっぱりそうなのね。つまり、レア種がいなくなるとか、絶滅危惧種が絶滅したり、その場所からいなくなろうともそれほど生態系の機能に影響は及ばないわけです。ただし、これについてはあくまで、近年の研究成果からこういう傾向が出ているだけで、まだ確かなことは言えないらしい。ただし、かなりの確率で生態系の機能に影響は及ばないと思われるわけです。では、なぜレア種や絶滅危惧種を守る必要があるのか?

そう、人間の文化や芸術的な価値から評価してみるのも重要なわけです。地域固有の種や、絶滅危惧種、珍しい種というのは地域の人々の心の支えになっていたり、地域や故郷のシンボル的な存在となっていたりするわけです。そう、重要なんですね〜。これまでに人間が生み出してきた芸術や文化というのは、どこかで自然の多様性や固有性が少なからずとも影響を与えてきたわけで、それによって多種多様な芸術作品や文化が形成されてきたわけであると、苫小牧の教官の方々は考えているらしい。ごもっともな話です。なるほどね。そう考えると多様性の重要性というか固有性の重要性を唱えることができるわけですな。かといって、生態系の持つ機能に関する考えとはちょっと違うわけで、それは別個に考えなくてはならないわけですな。ちなみに、ちょっとN静さんの話で印象に残ったというか、わかりやすい例としては、地域固有性がなければ、どこの自然も一緒になってしまうわけだから、エコツーリズムは破綻してしまうわけです。ほぉほぉ。

ちょっと、話はそれるけど本日のブレイクスルー

「人間は本質的な部分で安定性を求めるが、余剰な部分では多様性を好む」
なーるほどね。人間の本質として、自分と異なるものは排除する傾向にあるわけですが、余剰部分、つまり趣味(料理など)などの自分の本質や生死とは関係のないものについては多様性を好む性質にある。ほぇ〜〜。なるほどね。うまい!座布団いっぱい

加藤さんのバクテリアの話もおもしろかったな。うちら一般生態学者の考えるところでは、生息場所とか海とかが分布のリミットになっているわけで、だから、水生昆虫もだけど、地域特有の種がいるわけですよ。日本と欧米とで似たような環境条件があったとしても、それは環境が似ているだけで、進化の過程から形成された生物相は同じではないわけだから、似てるが異なる群集構造になるわけです。言い換えれば、日本と欧米の種のプールが違うわけですよね。ところがどっこい、バクテリアに関してはregional species poolとか、そういった概念はなく、言うなればglobal species poolがあると考えれば良いのかな?
日本の温泉地で発見されるバクテリアアイスランドアメリカの熱水が噴出する場所で発見されたバクテリアは同じらしい。ということで、めちゃくちゃ、すさまじい分散能力を持っており、分散しまくっていると考えれば良いのかな?

ちなみに、懇親会後の雑記はお酒注入状態で書いておりますので、読みにくいだろうし、わかりにくいと思いますが気にしないでくださいな。自分用に書いたので。