多様度指数
復習(宮下・野田著「群集生態学」p75)
- α多様性…1つの生息地の多様性
- β多様性…生息地間の種組成の違い
- γ多様性…全生息地の多様性
多様度指数(diversity index)
- Shannon-WienerのH'
- SimpsonのD
- 均等度を表すJ'
Shannon-Wiener指数と比較した場合、このSimpsonの多様度指数はα多様性、β多様性、γ多様性を正確に表現できる点が優れている。Shannon-Wiener指数を用い、γ多様性を各成分に分離する方法は、サンプル数によって推定値に偏りが生じるため、α多様性とβ多様性を正しく表現できない。一方、Simpsonの指数を用いると、全生息地の多様性(γ多様性)は、生息地単位の多様性の平均値(α多様性)と生息地間の種組成の差(β多様性)の和として表現できる(p.79)。
- SimpsonのDはShannon-WienerのH'に比べ、多い種の相対頻度に強く影響され、まれな種の相対頻度には影響されにくい。